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詩を浴びて ポエトリーステージ第1夜

 8月20日午後7時半からの約2時間、「ちめんかのや」の二階ギャラリーで、詩のシャワーを浴びてきた。詩姫Pippoさん主催のポエトリーステージ第1夜だ。当日の様子は、すでにPippoさんがブログで書いておられる。

 ゲストの村田活彦さんの朗読でステージは始まる。村田さんの中低音にはりのある声で、宮沢賢治の「『ジャズ』夏のはなしです」の朗読が会場に響き渡る。とても強い。賢治の詩のことばの衣をはごうとするかのような朗読。聴衆は、やや緊張しているかもしれない。それでも朗読がすすむなかで、緊張が解けていく。村田さんもそのようだ。ラングストン・ヒューズ、谷川俊太郎、田口犬男と村田さんの声によって、詩が迫るように降って来る。

 自作詩は二篇を朗読。朗読を強く意識した詩と感じる。リフレイン部分、まったく異なる調子による朗読。同じフレーズが、まったく別の表情を見せる。その音の中で世界を構築していく。印刷したときに、村田さんの詩がどのようになっていくのかを思いながら聴いていた。(すでにフリーペーパーを試みておられるが)

 第3部のトークステージで語られたが、普段は音楽を加えたうたうことと朗読の中間のようなスタイルもあるとのこと。音にのせることで表現を広げておられるのだろうか。そのスタイルでも聴いてみたかったとも思う。

 第二部はPippoさんの朗読ステージ。朗読音源「てふてふシリーズ」からと、今回のステージのために新しく用意されたリッツォスの詩3編。いずれもカヒロさんのSEつき。そして最後に書き上げたばかりという、Pippoさん自作の詩「歌」。

 ときに詩のことばによりそい、ときに詩のことばの奥深くをえぐり出すようなカヒロさんのSEとともに、Pippoさんの朗読が流れて行く。Pippoさんの声にのせられた詩のことばが、自分のなかに入って来る。Pippoさんの声は後ろに退き、ことばが自分の中でふっと膨らみしみ込んでいく。テンポが速くても、その感覚はかわらない。

 「てふてふ」で聴いていた詩も、ときに新しい表情を見せる。聴き慣れているはずの詩も、「今」のPippoさんの声が新しく運んでくれる。新鮮な驚きが心地よい。ライブならではの楽しみだ。

 村田さんの朗読とはまったくことなるスタイルの朗読。本人は第3部の村田さんとのトークの中で、自分は「いたこ」だと言っていたが、朗読を通して自分を表現するのではなく、あくまでも「詩」を伝えようとする朗読。Pippoさんの声も、そのような朗読にうってつけのように思う。

 第3部の二人によるトークも含め、濃密な時間があっというまに過ぎ去った。ポエカフェとは違う世界の広がりを見せてくれるポエトリーステージ。次回は9月17日とのこと。
 

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